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感染性胃腸炎の予防について(注意喚起)
冬場に流行しやすい感染性胃腸炎ですが、本校でも感染した児童が急激に増えていて、特に1年生が多い状況です。感染の機会は至るところにあり、特に学校内では容易に広まりやすい反面、一旦流行すると十分な対策をとることが難しい状況にあります。
そのため、早期の対応が最も重要になります。周囲の人への感染の機会を減らすために、胃腸炎症状がある児童は学校内に長時間いることを避け、早めに自宅で休ませる必要があります。また、ご家庭では、児童に胃腸炎症状がある場合には、無理に登校させないようにしてください。
感染性胃腸炎の予防について、以下のことにご留意くださいますようお願いします。
1 感染性胃腸炎の病原体
様々な細菌、ウイルスなど複数あるが、冬場の発生原因は、「ノロウイルス」が多い。
感染源はカキなどの2枚貝や、感染者の便、嘔吐物などに存在する。
2 「ノロウイルス」の特徴
・感染力が強く、経口感染が多く、誰でも感染し、特に低学年では集団感染しやすい。
・ノロウイルスは、貝の中ではなく、人の小腸粘膜で増殖し、少数(10~100個)の
ウイルスで感染が成立する。
・低温で1週間くらい感染力を保つため、冬場に感染者が多い。
・アルコールや酸には抵抗力が強く、加熱と高濃度の塩素が効果的である。
3 潜伏期と症状
・潜伏期は24時間~48時間くらいである。
・主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であるが、発熱(38℃以下)、咽頭痛などか
ぜに似た症状が主であることも少なくない。通常3日以内で症状は軽減するが、便には
2週間くらいウイルスが含まれているので、感染者は十分な手洗い、入浴時の洗浄に注
意する。下痢、嘔吐等で脱水症を起こしやすいので、水分補給をしっかりする。
4 予防対策
※ 学校では
・運動した後、そうじの後、下校後、食事の前には、うがいをよくし、せっけんでよく
手を洗うよう指導する。
・タオルは必ず自分のものを身に付けて使用するよう指導する。
・必ず上履きをはくよう指導する。靴下は、帰ったらぬいで足を洗うよう指導する。
※ 家庭では
・うがい、手あらいなどの衛生に心がける。
・食材については、生ものはひかえ、加熱85℃以上、1 分以上火を通したものを食べる
よう心がける。
・調理器具の洗浄、消毒方法はまな板、包丁、ふきん、ボール等は次亜塩素酸ナトリ
ウム(ハイター等)200㎎を1リットルに溶かし、5分以上つけこむ。その後、
水道水で完全に洗い流す。または、85℃以上で1 分以上の加熱をする。
・汚物の処理方法は、床上の嘔吐物、便等は、直接手が触れないように、ビニル手袋
をはめ、ペーパータオルなどでおおい、ビニル袋等に入れ、しっかりウイルスの浮
遊を防ぐ。その後、床をハイター等うすめた消毒液で拭く。
・規則正しい生活をし、睡眠、休養、栄養に気をつけ、免疫力の強いからだにするこ
とを心がける。
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