職員あいさつ

もうすぐ忠敬祭

以前、子どもたちから、

「何で、伊能『ただたか』なのに、『ちゅうけい』祭なの?」

と質問されたことがありました。

 

その時、私は、

「佐原の人は、伊能忠敬さんへの親しみの気持ちをこめて、『ちゅうけいさん』と呼んでいるからだよ。」

と答えました。

 

しかし、

「親しみをこめると、なぜ『ちゅうけいさん』となるのか。」

と、自分自身も疑問に思い、調べてみました。

 

調べたところ、「有職読み」ということでした。

有職読みとは、「敬うべき古人の実名(諱)の漢字を音読みにして敬意をあらわすこと。」という意味だそうです。

(例:伊藤博文「ヒロブミ」「ハクブン」 藤原定家「サダイエ」→「テイカ」)

さらに伊能忠敬について調べていくと、

伊能忠敬の墓地は3つあることや、

観福寺の墓地には髪と爪が埋葬されていること、

上野の源空寺に高橋至時(忠敬の師)とともに埋葬されていることなど、

今まで知らなかったことがたくさん分かりました。

 

自分で抱いた疑問を、自分で調べる…。

そこから新しい発見がある…。

 

子どもたちの学習にもつながるな、と感じました。

疑問に思うこと、そして、自分で調べること、

それらがとても大切なことなんだということが、実感できた出来事でした。