職員あいさつ

学力向上強化月間継続中!

 「光陰矢のごとし」と言われますが、平成28年も残すところ1か月となりました。今日から師走。何かと気忙しくなりがちですが、じっくりと腰をすえて、学力向上、授業改善に取り組んでいきたいと思います。

また、1日未明にうれしいニュースが飛び込んできました。エチオピアの首都アディスアベバで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は30日(日本時間1日未明)、日本が無形文化遺産に提案していた「山・鉾・屋台行事」の登録を決定しました。
 山・鉾・屋台行事は「佐原の大祭の山車行事」など地域の安泰や厄よけを願う全国18府県の祭礼行事計33件で構成されています。迎えた神をにぎやかし、慰撫するため、木工や漆塗り、染め物といった伝統工芸で華やかに飾り付けた山車などの造形物が街を巡るのが特徴です。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

さて、学力向上強化月間を設定して3週間が過ぎます。学習規律については、年度当初から重点課題の一つとして取り組んできましたが、改めて学力向上強化月間最初の週に、各学年の学習規律の定着状況チェック(担任による自己評価)を実施しました。結果は以下のとおりです。 

※(  )内は全校の平均値

 

・机上の整理については、どの学年もおおよそ身についています。(2.9)

・学習中の姿勢は、高学年が低い傾向がうかがえます。(2.1)

・下敷きの使用は、2、3年生の定着率が低いようです。(79%)

・鉛筆の正しいもち方は、1年生が一番よく、高学年が低い傾向です。(44%)

・学習問題とまとめの板書は全学年ほぼ板書しています。(3.2)

・聞く姿勢、話す姿勢は低学年がまだ不十分なようです。(2.3)
   (
4:そう思う 3:ややそう思う 2:あまり思わない 1:思わない)

 学力向上強化月間終了後、速やかに同じ項目で学習規律の定着状況をチェックします。確かな学力の向上を図るためには、学校において、支え合い、高め合う学級や学年集団づくりを行うとともに、子どもたちが落ち着いた雰囲気の中で学習に集中することができる環境づくりに取り組むことが重要です。

そのためには、学びの基盤となる学習規律を子どもたちに定着させることが求められます。学習規律は、学級集団の中で自然に確立されていくものではなく、教師の意図的・計画的な指導によって、子どもたちに身に付いていくものです。また、子どもたちの守るべき学習規律は、教師が守るべき指導の規律でもあります。校内の教師間の共通理解や全教師による共通実践が欠かせません。各学年の学習規律のさらなる定着を期待したいと思います。
 

校長 小川 泰求