うららかな春の光に包まれ、6年生は香取小学校を巣立っていきました。
9時30分。
在校生や来賓の方々、保護者の方々が見守る中、担任の宮手教諭が先導し、入場する6年生の表情には、緊張感と凛々しさが感じられました。
立原校長の祝辞の中に、詩「あいたくて」(工藤直子 作)の引用がありました。
「あいたくて だれかにあいたくて なにかにあいたくて 生まれてきたー
そんな気がするのだけれど ・・・途中 省略。
それでも 手のなかに みえないことづけを にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ だから
あいたくて」
読み上げた詩を聞いていると、何かふんわりとした、やさしさやあたたかさに包まれました。何か大切なものを求めて、そっと歩み出したい気持ち。いつしか気付かないうちに12歳の子どもたちの心の中に、こんな思いが生まれているような気がします。そして詩は、
「だいじょうぶだよ。さあ、歩み出してごらん。きっと何かが生まれるから…」と語りかけます。今まさに、通いなれた香取小学校を旅立とうとしている子どもたちに、立原校長はメッセージを送りました。
在校生による感謝の気持ちのたくさんつまった送別の言葉や歌、それを受けて、卒業生の呼びかけと歌「最後のチャイム」が体育館に響き渡りました。