15日 卒業式練習の途中で、地震想定の避難訓練を行いました。
いつ、どこで起こるかわからない地震。
3月になると、どうしても12年前を思い出します。
あの日、自分は佐原小学校で第3校舎のワックスがけをしていました。
卒業式前、子どもたちを短縮日課で下校させた後、
全職員で校内・体育館のワックスをかけていたときでした。
第1波の尋常ではない地震、「外へ!」声を掛け合い、校門柱にしがみつきながら、
目の前の小野川が海のように波立ち、桜の大木が右へ左へと揺さぶられ、
近隣の屋根瓦がザーッと音を立てて落ちていく様子を震えながら見つめていました。
子どもたちが下校した後で、家庭に帰り着いた後でよかったとほっとしながら、
児童クラブに残っていた子どもたちが、無事に家族に引き渡されるまで
迎えは無事に来られるだろうかと、祈るように待っていたことを思い出します。
自分の子どもは小学6年生と中学3年生でした。
無事かどうかの確認も取れず、ただ祖父母の無事を祈り任せるほかありませんでした。
夫は、避難所開設に追われていたそうです。
帰宅後、初めて無事な顔を見て、へなへなと力が抜けました。
電気も水もとまりましたが、それでも無事であったことは幸せなことでした。
今、被災地出身の佐々木投手や羽生さんの活躍を目にすると、
壮絶な12年間を闘い、これからも忘れることなく人生を送っていくのだろうと、
応援せずには居られません。
今日は、式の最中に地震が発生したことを想定して、
どのドアから避難するのか、その方法を訓練しました。
真剣でした。
この先も、訓練の成果が発揮されるような日が来ないことを祈りながら、
訓練は継続していきます。