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ワンポイント避難訓練

投稿日時: 2023/03/15 香取小学校管理者

15日 卒業式練習の途中で、地震想定の避難訓練を行いました。

いつ、どこで起こるかわからない地震。

3月になると、どうしても12年前を思い出します。

あの日、自分は佐原小学校で第3校舎のワックスがけをしていました。

卒業式前、子どもたちを短縮日課で下校させた後、

全職員で校内・体育館のワックスをかけていたときでした。

第1波の尋常ではない地震、「外へ!」声を掛け合い、校門柱にしがみつきながら、

目の前の小野川が海のように波立ち、桜の大木が右へ左へと揺さぶられ、

近隣の屋根瓦がザーッと音を立てて落ちていく様子を震えながら見つめていました。

子どもたちが下校した後で、家庭に帰り着いた後でよかったとほっとしながら、

児童クラブに残っていた子どもたちが、無事に家族に引き渡されるまで

迎えは無事に来られるだろうかと、祈るように待っていたことを思い出します。

自分の子どもは小学6年生と中学3年生でした。

無事かどうかの確認も取れず、ただ祖父母の無事を祈り任せるほかありませんでした。

夫は、避難所開設に追われていたそうです。

帰宅後、初めて無事な顔を見て、へなへなと力が抜けました。

電気も水もとまりましたが、それでも無事であったことは幸せなことでした。

今、被災地出身の佐々木投手や羽生さんの活躍を目にすると、

壮絶な12年間を闘い、これからも忘れることなく人生を送っていくのだろうと、

応援せずには居られません。

 

今日は、式の最中に地震が発生したことを想定して、

どのドアから避難するのか、その方法を訓練しました。

真剣でした。

この先も、訓練の成果が発揮されるような日が来ないことを祈りながら、

訓練は継続していきます。