わくわく♡ドキドキ東大戸show!

おなじくなくていいんだよ

12月終わりの4年生「人権教室」。
香取市人権擁護委員のY先生をお招きして、「人それぞれのちがい」について深く考えました。
 
題材は、「みんなとおなじくできないよ」というお話。
障がいのある弟をもつボクの話です。

小学生のボクは弟が好きなのに、一緒にいると心がぐちゃぐちゃになる。
「こんなふうにおもうボクはダメなこ?」と。
弟を見ていると、ボクは悲しくなるし、ちょっと恥ずかしくもなる。
そんなある日、弟は友達に追いかけられジャングルジムに逃げ込む。
弟は、こう言って泣く。

「おにいちゃん  みんなとおなじく  できないよ」

その夜、ボクは弟のことを分かってやれなかったことを悔やむ。

そして、心はぐちゃぐちゃのままだけど、弟にこう語りかける。

「おなじくなくていいんだよ」

 
Y先生は、優しく4年生に語りかけました。
「ボク」の気持ちについて、みんなで考えてみようか。
 

 

 

 
「みんなおなじって 何なんだろう?」
「ふつうって どういうことか よくわからないね。」
「そもそも みんなが同じって ヘンじゃない?」

「おなじくなくていいんだよ」
4年生が、この言葉に共感しているのが伝わってきました。

Y先生が最後に教えてくれた詩です。

「私と小鳥と鈴と」
金子みすゞ

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

Y先生、ありがとうございました!