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中学生「税についての作文」 優秀作品紹介
中学生「税についての作文」 で、東京国税局管内納税貯蓄組合連合会 会長賞(香取郡市で1位)に選出された金子さん(3年)の作品と、佐原税務署長賞に選出された塚本さん(3年)の作品を紹介します。
生徒の皆さん、作文を読んで税金への理解を深めていただけると幸いです。
○東京国税局管内納税貯蓄組合連合会 会長賞 金子さん(3年)
「税金の大切さを知ってほしい」
値上げラッシュに物価高騰。最近の日本は生活することすら大変になってきた。物価が上がれば消費税も更に上乗せされ、他にも様々な税金が重なる。国民の義務とはいえ、悲鳴が聞こえてきそうだ。しかし、私も母も税金の大切さは身をもって知っている。
数年前、母は癌になった。現在の日本では、二人に一人がなると言われている病気だ。治療開始から高い医療費がのしかかり、そこから入院と手術で更にお金がかかる。退院日の明細書を見て私は目を見開いた。そこには数百万円を超える金額が書かれていたからだ。健康保険の3割負担をもってしても凄い金額になる。生命保険に入っていても賄える金額ではないだろう。払わなければ以後の治療は受けられない。そうすれば母は死んでしまうかもしれない。私はドキドキした。そんな私の気持ちを察してか、母は私に「限度額適用認定証」の存在を教えてくれた。「限度額適用認定証」とは、窓口での負担額を適用区分の自己負担限度額までにしてくれる魔法のような制度だった。適用区分の自己負担限度額を超えた場合、その月の支払いは免除になる。月が替わるとリセットされるが、「限度額適用認定証」のおかげで、母は無事に一連の治療を完遂することができた。「限度額適用認定証」の財源が何なのか調べてみたところ、健康保険と税金で賄われていることが分かった。私は税金に感謝し、税金がいかに大切なものであるかを痛感した。
税金にはおよそ50もの種類があるが、何かにつけて槍玉に挙げられるのが消費税だろう。テレビでは、消費税廃止派・減税派・維持派・増税派が熱い議論を交わしていた。消費税の税収が、令和7年度予算で約25兆円。ここから社会保障4経費の年金、介護、医療、子ども・子育て支援に充てることになっているが、その合計は、令和7年度予算で約38兆円にのぼるそうだ。私はそれを知った時、消費税の廃止や減税の主張は間違っているのではないだろうかと不安になった。なぜなら、酒税や所得税など、特定の人のみが負担する税金とは違い、消費税は広く公平に課税されるからだ。もちろん、物価高騰に疲弊する私達の生活を助けるというならば、公平に減税できるのは消費税一択だ。しかし、消費税をなくしてしまったら、納税をせずに恩恵だけを主張する人が出てしまい、逆に不公平になってしまうのではないだろうか。事情があって納税できない人が、より肩身の狭い思いをしてしまうのではないだろうか。そう考えると、冷静かつ慎重に判断するべきだと思った。
税金という制度はとても複雑だ。批判的な意見が出ることもあるだろう。しかし、税金に対する正しい理解と知識をもつことで、私達の生活はより良いものへと変わるはずだ。常に誰かを支えている税金。次は私が誰かを支えられるように、しっかりと納税したい。
○佐原税務署長賞 塚本さん(3年)
「税金の輪」
私には六人の家族がいる。父、母、兄、祖母は仕事をしているので、所得税を納めている。通勤するには車が必要なため、自動車税を納めている。自分の家に住み続けるためには、固定資産税がかかってくる。このように、生活していくためには税金がつきものとなっており、マイナスなイメージをもっている人は多いと思う。
私には九十六歳の曾祖母がいる。高齢により認知症の症状があり、身体が自由に動かないこともあるため、デイサービスを利用している。祖母や母は働いているため、デイサービスの利用はとても助かっている。曾祖母は、市の定められた範囲内で快適な時間と空間を確保できており、これは介護保険制度による支援のおかげである。
今年のお正月、税金の大切さに気付かされるできごとがあった。96歳という年齢から、少しのことが命に関わってしまうので、新型コロナウイルスが流行して以来、感染予防を徹底していた。全てを予防することは難しく、時には軽い風邪のような症状が出ることもあった。その日も咳が出始めていた。夜になるにつれて咳は激しく出るようになった。祖母が酸素濃度を測り、すぐに救急車を呼ぼうとの判断になった。苦しそうな曾祖母の息遣いに私も心配になり、早く救急車が来ないかとドキドキしていた。十分程度で救急車が到着し、検査や入院のできる病院へ搬送してもらうこととなった。もし救急搬送してもらうことができなければ、苦しい時間は長く続いていただろうし、高齢の曾祖母の体力がどれだけ耐えられたのだろうか、と考えると怖くなり、救急隊員の方々への感謝の気持ちとともに、この制度のありがたさを感じた。そして、この制度を支えているのは税金だということを知った。
私自身も市から届く、子ども医療費助成制度を利用している。大きな病気を患ったことはないが、感染症や風邪などで受診すると、診療費と薬代を含めて三百円のみで済んでいる。私は税金について考えることはあまりなかったが、消防署や警察署、学校に関わることやごみ収集など、生活を支えてくれているものには、税金が賄われているということに気付いた。また、生活していくためには税金がつきものとなっているが、これは決してマイナスではなく、より良い生活を送るために必要なものということにもなる。
家族の中で税金を納めている人、税金で補助を受けている人、両者の立場を見ていると、これは家族の中だけの話ではなく、社会全体で考えた時も同じなのだと感じている。誰かが納めた税金、自らが納めた税金で、誰かが助けられ、自らが助けられる。そんな税金の輪はこれからも続けていく必要がある。私も大人になり、働くようになったら、より良い生活のために必要な税金を納めていき、税金の輪の一員になりたい。