日誌

季節の生け花・社会を明るくする運動香取市作文コンテスト発表(金子さん1年)

 玄関等に大戸地区の坂下さんや橋本さん(四季の丘)が定期的に季節の花を生けてくれています。本当に有り難いことです。生徒の皆さん、足を止めて季節の花々に心を和ませてみてはどうでしょうか。

前回の生け花の様子←クリック

 梅が香りが、春の訪れを感じさせてくれます。

梅・椿・葉ぼたん   

【社会を明るくする運動 香取市作文コンテスト 最優秀作品発表】 

 1月19日(木)山田公民館で開催された第20回香取市社会福祉大会で、「社会を明るくする運動香取市作文コンテスト」最優秀賞を受賞した金子さん(1年)が作文を堂々とした態度で発表しました。

香取市社会を明るくする運動←クリック

『見て見ぬふりからの脱出』 金子さん 

 インターネットの普及で、少年犯罪のニュースを見聞きする機会が多くなったように感じます。万引きなどの窃盗、SNSで知り合った見知らぬ人物との交流によるトラブル、違法薬物の使用など、僕とそれほど変わらない未成年者が、何らかの犯罪に関わったり、巻きこまれたりしています。お金欲しさに、安易に闇バイトに手を出してしまう人もいます。少年犯罪の検挙率は、近年、減少傾向にあるそうですが、その再犯率となると、およそ30%前後と、決して低くはありません。3人に1人が、再び犯罪に手を染めてしまっている状況です。犯罪を犯したことにより、仕事に就くことが困難になったり、家族や支援者との関係が途絶えたりと、社会的に孤立してしまうことなどが、再犯の要因となっているそうです。僕はこれまで、少年犯罪のニュースを見聞きしても、犯罪に至るまでの背景や、犯罪を犯してしまったその後に、目を向けたり、深く考えたりすることはありませんでした。それは、「自分には関係がない」と、無意識のうちに見て見ぬふりをしていたからなのかもしれません。

 以前僕が歩道を歩いていた時、反対側の歩道を僕よりも少し年上のお兄さんたちが歩いていました。そのお兄さんたちは、急に車道に出てきて立ち止まったかと思うと、走ってきた車を止めて、堂々と車道を歩いてこちらに渡ってきました。お兄さんたちは「経験値、経験値」と、得意げな顔をして言い、ニヤニヤ笑いながら意気揚々と去って行きました。その一部始終を見て僕は驚いてしまいました。車道を堂々と渡ってきたことにも驚きましたが、それよりも、人に迷惑をかけていることを気にも留めず、得意げにしていたことにとても驚いたのです。止まってくれた車の運転手さんにお礼はありません。得意げなので反省もしていないでしょう。僕なら、そんなかっこ悪い、誤った経験値はいりません。でもそのお兄さんたちは、過去にも同じ過ちを犯して、成功した経験があるのだと思います。だから今回も同じように、堂々と車道を渡ってきたのでしょう。誤っていると気が付かないまま、かっこ悪い経験値を、その日、新たに積んでしまったのです。それは犯罪ではないのかもしれません。しかし、その小さな誤りの積み重ねが、いつか犯罪に結びつくかもしれないと思うと、僕は少しモヤモヤした気持ちになりました。僕にできたことは何か、思い出すたびに考えます。しかし、車道を渡るお兄さんたちに向かって「危ないですよ」と声を掛ける勇気は、残念ながらあの時の僕にはありませんでした。

「誤った行動を誰も指摘してあげないと、人は『これは正しいことなんだ』と勘違いするようになるんだ」と、祖父が言っていたことを思い出しました。その誤りは、エスカレートしてどんどん大きくなっていくそうです。しかし、人は、誤っていると分かっていても「危ないから」「関わりたくないから」と、見て見ぬふりをしてしまいがちです。でも、その見て見ぬふりが、大きな犯罪への手助けになってしまっていることに気が付いている人は、どのくらいいるでしょうか。僕たちが見て見ぬふりをしてしまった誤りは、もしかしたら、行き場を無くした心や、居場所を探して助けを求めているサインかもしれません。だからこそ、誤りが小さいうちに、声を掛ける、話を聞く、心に寄り添うなどの、一歩踏み込んだ勇気が必要なのだと思います。そして、誤りや犯罪を犯してしまう原因や、それらを未然に防ぐためにはどうしたらよいか、また、犯罪を犯してしまった人たちが、どうすれば社会に馴染めるようになるのかなども併せて、もっと社会全体で考える必要があると思いました。

 僕には、人生を台無しにしてまで犯罪を犯す人の気持ちはわかりません。しかし、犯罪を犯してしまった人の背景や事情を、「聴くに値しない」と、ただ否定して排除するのは違うと思っています。お節介と言われることもあるかもしれません。しかし、そのとき何が必要なのかを良く考えて、これからは見て見ぬふりから一歩踏み出せる人間になれるようにします。