児童の様子

ヨコヅナサシガメの話  4月22日(木)

 「この虫の名前は何でしょう?」

 答えは、「ヨコヅナサシガメ」です。とても不気味でちょっとグロテスクな姿をしています。カメムシの仲間で、毒を持っているとネットで調べたら載っていました。黒い胴体に赤い模様と白いサシが入った、いかにもな姿です。

 昨日の朝、登校してきた3年生のYさんが、次のように言ってきました。

 「こうちょうせんせい、知ってる?」

 「えっ?」

 「向こうの木に、赤くて黒くて平べったい虫がいるの。」

 「何? それ」

 「ヨコヅナサシガメっていうんだよ」

 「へぇ~、よく知ってるね~」

 「インターネットで調べたらのってた」

 「どうやって調べたの?」

 「あかとくろとひらべったいむしってしらべた」

 「すごいね~!」

と、キーワードで調べられたことにまずびっくりしました。

 「みにいく?」

 「まだいるの?」

 「たぶんいる」

 そこへ、仲よしのYさんも登校してきました。

 「どこいくの~?」

 「昨日のあの虫を見に行く」

 「ぼくもいく~」

ということで、ランドセルを昇降口に置き、グラウンドの奥にある桜の老木のところに行きました。幹の割れ目の樹液が出ている部分に小さな虫がいます。成虫と、幼虫であろう赤い虫もいます。

 一目見て、これは危険な虫だとわかる姿です。虫にしてみれば、「ぼくに関わったら危ないよ」というメッセージを込めた、身を守るための術なのでしょう。

 二人とも虫が好きなので、よく図鑑を見たりもしています。いろいろなものに興味を示し、調べてわかるとうれしいものです。そして、必ず誰かに話したくなります。アウトプットの効果です。学習の楽しさは、こんなところにたくさん転がっています。

 たくさん興味や疑問を持って、様々なことを調べてまた教えてください。次はどんな虫を教えてくれるのかがとても楽しみです。二人の小さな博士のお話でした。 (文責 海寳)