児童の様子

4年生 社会科「自然災害に備えるまちづくり」 11月27日(金) 

 4年生の社会科で地域の防災について学びました。ゲストティーチャーとして香取市役所総務課から2名の防災担当の方をお招きして、自分たちが住んでいる地域の災害や防災について考えました。


 

 

 

 

 

 まずは、教室で市から全戸に配布されている「防災マップ」を見てみました。「お家で見たことある人?」と訊くと一人も手が挙がりませんでした。家にあることを誰も知りません。中を見てみます。まず学校の場所。次に福田小と神南小。自分の家。なにも色はついていません。今度は市役所のあるページを開きます。茶色と肌色の色がついています。何を表しているでしょう? 利根川が氾濫した場合の浸水の深さでした。市役所のあたりは3mの深さまで浸水します。教室の天井ぐらいですね。

 次のページには真っ赤と紫と黄色で色分けされています。浸水した場合の水が引くまでの時間でした。最も遅い地域では4週間も水が引かないことがわかります。「うわぁ~・・・」「こんなになるんだぁ・・・」「こわい・・・」思わずつぶやく子がいました。

 赤い斜線の部分は土砂崩れの危険がある場所です。わらびが丘小学区にはほとんどありません。この地域は災害が少ない地域と言えます。逆に、災害の危険のある地域に住んでいる人は、災害時に避難しなければなりません。この学校も避難所に指定されていますので、色がついている地域からたくさんの家族が避難してきます。

 ちなみに、「避難場所」と「避難所」の違いは知っていますか。子供たちは教えてもらって初めて知りました。

 

 続いて外に出て防災倉庫の確認です。防災倉庫は、避難所になる体育館の前に設置されています。防災倉庫には、非常時に必要な物資が保管されています。説明を受けながら、中を興味深くのぞき込んでいました。発電機や毛布、照明器具、水、非常食などが保管されていました。水や非常食は、賞味期限があるので、定期的に入れ替えているとのことです。

 体育館の中には、避難所の様子がセットされていました。段ボールの衝立(ついたて)の中に簡易ベッドがあります。コロナ禍では、避難所の収容人数は通常の半分ということで、飛沫防止のためとプライベート確保の意味で、衝立は本当に必要になるとのことでした。

 質問コーナーでは「避難所に入りきれなくなったらどうするんですか」「毛布が足りなくなったら」など、積極的に質問していました。

 災害を自分事ととらえて、真剣なまなざしで話を聞いていました。

 最後に、災害時に避難所で自分たちができることについて考えました。手すりを消毒したり、物資を運ぶのをお手伝いしたりできることはたくさんあります。いろいろなことを考えさせられた学習になりました。 (文責 海寳)