校長日記

子ども主体の学校を目指して

 校長として常に考えていることは、新島小をより子ども主体の学校にするにはどうすればよいかということです。

 どの学校でも、時代の流れとともに、自分らしく生きることを求める子どもたちが増えていますし、保護者の子育てに対する考え方や学校教育へのニーズも多様化しています。その変化に対して、学校は子ども主体の学校づくりを目指していくべきですし、教職員はもっと子どもの視点に立って、より一人一人に目を向けていくことが必要であると私は考えています。

 本校では、今年度から学校教育目標を「自分の良さや成長を実感できる子どもの育成」とし、学校全体の子どもを一律に引き上げることよりも、子ども一人一人に目を向けたより子ども主体の学校にしていくことを目指しています。全校児童97人という学校規模の強みを生かし、教職員が子どもの多様性を理解しながら、一人一人の良さや可能性を引き出せるような学校づくりを進めようと努力しています。

 学習面では、子どもが主体的に学ぶ授業を目指しています。学習意欲を高める学習計画を立て、子どもが自ら考え表現したり、互いに学び合う場を意図的に設定したりしています。また、校内での職員研修や授業研究等を通して教師の指導力(ICTの活用等)を高めながら、子ども一人一人の学力向上を図るよう努力しています。

 生活面では、子どもに寄り添いながら、一人一人の心を大切にした教育に努めています。いじめの防止、きめ細かな教育相談、特別支援教育の充実など、子どもの多様性を共感的に理解し、校内組織を機能させながら適切に対応していくことを全職員で共通理解を図っています。また、保護者との連携を密にしながら、学校と家庭が連携して教育にあたることも重視しています。

 学校行事ではなるべく子どもが活躍する場を多く設け、校舎内の掲示物には子どもが前面に出るものを意図的に取り入れています。清掃は上学年と下学年が協力して行う縦割りグループで行うなど、学年を超えて共に活動する場を通して、子どもたちが思いやりや進んで働くことの大切さを自主的に学べるようにしています。

 その他にも「校長室でランチ」「雨の日ピアノ」などを新たに取り入れ、子どもにとって楽しい学校になるよう努めているところです。

 4月からのこの3か月で、どの子もよく努力し、大きく成長しています。この努力や成長を子どもたちが自ら実感し、自己肯定感や次への意欲につなげていくことが、本校職員の力の見せどころです。これからも子ども主体の学校づくりに向けて、全職員で知恵をしぼり、アイディアを出し合いながら、教育活動を充実させていきます。