わくわく♡ドキドキ東大戸show!

本の世界に、わくわく!

読書の秋。
朝の読書タイムでは、それぞれが思い思いの本の世界にひたっています。
 

 

 
本を読む人だけが手にするもの」藤原和博 著(日本実業出版社 2015年)に、次の一節があります。

読書はラジオと同様に、言葉を頼りに想像力をかき立てるメディアであるといえよう。
なおかつ、読書は、受動的にインプットするラジオとは異なり、能動的に情報を取りにいかなければならない。
「アクディブ・ラーニング(主体的な学習)」に適したメディアなのだ。


本の世界にひたっているみんなの「頭(脳)」の中は、「わくわく」の想像力と創造力がフル回転しているのだと思います。
 
さらに、本書では、こうも述べられています。

自分のやりたいことを実現させるうえで大切な、読書によって身につく力がある。
それは、「集中力」と「バランス感覚」だ。


時間がたつのも忘れるほど本の世界に夢中になれる。
これは、集中力がある証拠です。
また、読書は「世界観」を広げるのにも役立ちます。
「世界観」が広がれば、物事をいろいろな視点から見たり考えたりする「バランス感覚」が養われます。
読書によって磨かれる「集中力」と「バランス感覚」は、未来を豊かにする原動力になるということでしょう。

さて、5年生の教室をのぞいた時のこと。
はっ、と目に留まりました。
 
Hさんが読んでいた本が!
19世紀ロシアの小説家ドストエフスキーの代表作「罪と罰」だったからです。
世界で読み継がれている名作ですが、小学生にはちょっと難しいんじゃないかな。
思わず、Hさんに聞いてしまいました。
「Hさん、それ、おもしろい?」
即答でした。
「はい!」
「登場人物の名前がカタカナでちょっと混乱するけど、読んでいるとトリックがあって推理小説みたいでおもしろいです。」
時代と国を越え、世界の文豪ドストエフスキーとHさんの「頭(脳)」が、読書でつながっている!…そう思いました。

Hさんは、担任K先生の紹介で、この本を読んでみようと思ったとのこと。
きっかけは何でもいいんですよね。
「おもしろそう!」…そう思った本は、とにかく読んでみる。
それが、名作でも、絵本でも、マンガっぽいものでもいい。
本の世界に、わくわく♡することが大事なのです!
 
ぜひ、こちらも参考にしてみてください↓
★ 図書館司書が選んだ 子供に読んでほしい本100選(千葉県教育委員会)