わくわく♡ドキドキ東大戸show!(R2)

短歌を味わう

見わたせば花ももみじもなかりけり
浦の苫屋の秋の夕ぐれ
            藤原定家

4年生の国語「短歌の世界」にある七首の作品のひとつです。
4年生は、それぞれお気に入りの短歌を選んで暗唱し、みんなでそれを聞き合いました。
 

 

春すぎて夏来たるらし白たえの
衣ほしたり天の香具山
          持統天皇

秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
            藤原敏行

かすみたつ長きに春日に子どもらと
手まりつきつつこの日くらしつ
              良寛

金色のちいさき鳥のかたちして
いちょうちるなり夕日のおかに
          与謝野晶子

白鳥はかなしからずや空の青
海のあおにもそまずただよう
          若山牧水

列車にて遠くに見ているひまわりは
少年のふるぼうしのごとし
            寺山修司

 

 
お気に入りの一首を発表するのが課題でしたが、二首、三首、中には七首全てを暗唱した友だちもいました。
千三百年以上も前から人々に親しまれてきた短歌を、今、時代を超えて4年生が味わっています。

五・七・五・七・七のリズムとひびきのよい言葉を楽しみながら読んだ4年生。
それぞれの心には、どんな風景が浮かんでいたのでしょうか。