わくわく♡ドキドキ東大戸show!(R2)

3月11日に思う

3月11日に思う【校内放送の校長の話より】

 

東日本大震災発生から今日、3月11日で10年です。

これまでに亡くなられた方と行方不明の方は18425人(警視庁調べ)。

避難生活などで亡くなった方は3775人(復興庁調べ)で、合わせると22200人にのぼります。

千葉県でも21人の方が震災で、4人の方が避難生活などで亡くなられました。
未だに2人の方の行方がわかっていないそうです。

震災から10年がたっても、大切な方を亡くされた人々の悲しみは決して消えないでしょう。
亡くなられた方々のご冥福を、心からお祈りいたします。

 

私は、10年前、ある小学校の6年生担任をしていました。

一度目の地震が起きた時は、子どもたちが帰った後で、3階の教室にいました。

揺れた瞬間、直感的に「これは、普通じゃない!」と思いました。

とっさに、机の下にかくれました。

でも、机とともに体が左右に揺さぶられ、止まっていることができませんでした。

「このまま死ぬのか⁉」そう思いました。

ロッカーから子どもたちの道具が次から次へと飛び出しました。

水そうの水が大きく波打ち、金魚が放り出され床でぴちゃぴちゃはねました。

しばらくして、揺れはおさまりましたが、下校中の子どもたちのことが心配でした。

先生たちで手分けをして、子どもたちの家を一軒一軒、走って訪ね回りました。

川の近くを通った時です。2回目の大きな揺れが起きました。

左右の土手が、巨大なヘビのようにくねくねと動きました。

人々の悲鳴や叫び声が、今でも耳に残っています。

その場に立っていられず、座り込み、「夢であってほしい。」と思いました。

子どもたち全員の無事を確認し終えた時には、ほっと胸をなでおろしました。

もう辺りはすっかり暗くなっていました。

それから、自分の家に向かいました。

まちは真っ暗。車のライトが長い列をつくっていました。

道路は至る所が割れて段差ができ、泥や水が吹き出ている所もありました。

いつもは50分の道のりが、4時間かかりました。

家に着き、家族がみんな無事と分かった時は、涙があふれました。

停電は2日間、断水は一か月間続きました。

家も周りの道路も壊れました。

不自由な生活でしたが、家族みんなが元気だったので、それだけで十分でした。
生きているだけでありがたい、
いつもの「あたり前の生活」がありがたい、そう思いました。

 

大地震…できるなら二度と体験したくありません。

でも、大地震は、また起こります。
もしかしたら、今日起きるかもしれません。

だから、私たちは「自分の身は自分で守る力」をつける必要があります。

そのために大切なことを、三つお話しします。

一つ目は、「おかしも」のルールを守って避難することです。
これは、みんなとてもよくできています。
これからも、続けていきましょう。

二つ目は、「防災」について一つでも多くのことを知ることです。
例えば、地震のときに危険なものは、たおれるもの、おちるもの、その他にどんなものがあるかと言われたら、みんな答えられますか? 
とぶもの、うごくもの、われるものなどが考えられます。
こうした「防災の知識」を、授業やお家の人との話、本やテレビなどからどんどん学びましょう。

三つ目は、「自分で考え、動く」習慣をつけることです。
これが一番大切です。
生活の中で、人の話をよく聞いて動く、時計を見て動く、やっていいことと悪いことを考えて動く、相手の気持ちを考えて動く等々、あたり前のことをしっかり行うことで、この習慣が身につきます。

 

★「おかしも」のルールを守る

★防災の知識を増やす

★「自分で考え、動く」習慣をつける

 この三つで、自分で自分の身を守りましょう!

 

最後に…。

今日の午後2時46分。
10年前の地震が起きた時刻に、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りして、みんなで黙とうをしましょう。

 

★卒業カウントダウン★ 


今日は、食べるの大好き、大工さんをめざしてる働き者のYさん。

本日、2回目の卒業式体育館練習。
ここで、校長から6年生に向けて、卒業式の内容(本日配付文書)について話をさせてもらいました。
残念ながら、一昨年までのいつも通りの卒業式はできません。
でも、みんなで最大限の努力をして、6年生の卒業を精一杯お祝いします。
今年ならではの、最高の卒業式にしましょう!

この話の後に、「Yさんが、卒業まで毎日元気に過ごそう!」と全員に呼びかけてくれ、みんなの心が一つになりました。
ありがとう、Yさん!