学校から

不審者対応訓練を行いました。 5月26日(水)

 わらびが丘小になって初めての不審者対応訓練を実施しました。香取警察署から5名の署員の方が来てくださいました。


 

 

 

 

 

 不審者(不審者に扮した警察官)が児童用昇降口から侵入、職員の制止を振り切って2階から3階へ、という段取りです。

 (・・・そろそろ開始予定時刻だな)と思っていたら、不審者がいつのまにかスーッと音もなく静かに校舎に入っていました。

「おはようございます。どなたですか? 用件は何ですか?」

「・・・」

 かすかな笑みを浮かべながら無反応で通り過ぎました。目を合わせようともしません。

「不審者ぁっ!」と叫び、

「ピピー! ピピー! ピピー!」と名札に付けてある高音の笛を繰り返し鳴らし、校舎内に注意を知らせました。職員室では、校内放送で緊急事態を知らせるとともに教室の施錠指示、警察への通報訓練を行います。笛の音を合図に、担任は異常事態を知り、すぐに教室の扉にカギをかけました。ベランダ側のカーテンを閉めて窓のカギもかける約束になっています。そして、不審者からは見えにくい位置に身をかがめてじっとしています。


 

 

 

 

 

 不審者は2階と3階の教室の前を移動して、校舎から出たところで確保されました。 

 不審者確保の連絡を受けて、全員が体育館に集合し、香取警察署生活安全課の柴野様からお話をいただきました。

  「今日の訓練は、静かに避難できていてさわぐ人もなく、みんな約束をよく守ることができていました。不審者対応訓練は、主に大人(教職員)がどう対応すればよいかの訓練であり、火災や地震の訓練とは違います。今日は、想定通りにうまくいきましたが、実際はそううまくはいきません。不審者は想定通りには動いてくれません。とっさの判断やケースバイケースで行動が変わります。休み時間はどうするか、グランドに現れたらどうするか、など、そういうことを考える必要もあります」と。

 児童の室内での避難の仕方については、「廊下から中を見た時に子供の姿が見えないように、廊下側の壁にはりついてじっとしているのがよいでしょう。部屋の中については良好でした」とのことでした。

 また、九美上駐在所の須藤様からは「けが人を出さないことが最も大切です。職員が体を張って対応してはいけません。危険な対応は日頃から訓練を受けている警察が行います。先生方がけがをしたり命をなくしては何にもなりません。必ず距離をとって威嚇するだけでよいことを知っておいてください」と言われました。

 今回は、教職員の不審者対応が一番のねらいです。緊迫感のある良い訓練になりました。不審者への対応の仕方、室内での避難誘導の仕方を学びました。課題もいくつか見つかりました。不審者との距離の取り方です。3名の職員が刺股をもって廊下で対応しましたが、刺股の使い方がよくわかりません。そこで、次は職員の刺股の扱い方を学ぼうと思います。

 香取警察署の皆様、ありがとうございました。 (文責 海寳)