学校から

授業の様子から感じたこと

 

6月14日(水)

 今日は、3年生が「説明する文章を書く学習」の準備として、自分が伝えたいことを決め、それについて調べるために図書室で知りたい情報が載っている本を探していました。でも、自分の知りたいことがダイレクトに題名になっている本はめったにありません。多くの児童が自分の求める情報にたどり着くまでに苦労していました。「全然ない!」「どうしたらいいんだ?」という声があちこちから聞こえます。あきらめそうになる子もいますが、タイトルから「載っていそうだな」と思える本を予想して開き、熱心に探す粘り強い子もいます。担任の先生からは「何が知りたいんだっけ?」と、今一度児童自身に伝えたいことを確認するよう促したり、「目次や索引を見て探すといいよ」というアドバイスがあったりました。何冊も経て、ようやく欲しい資料に出会ったときの笑顔は本当にうれしそうでした。実は「ネットで検索しちゃえば早いのになあ」というつぶやきも多く聞こえていましたが、検索をするにも、ヒットする検索ワードを考える力がないと欲しい情報にたどり着けません。こうして「調べ方を知る」学習は、手間がかかっても、これから成長していく上でとても大切だと思います。一瞬で答えを導き出すChat GPT等の生成AIでも、質問の仕方によっては答えを出せなかったり、見当はずれの答えを示したりします。「アナログ式の『モノ』も、デジタル式の『モノ』も、使う『人間』がどう使うかが大事なのだな」ということを改めて感じた授業でした。