日誌

今日の桜ヶ丘

 今日の桜ヶ丘は気温が20度近くまであがり,おだやかな一日を迎えています。校庭の桜も赤いつぼみが開き始め,木々がやさしいピンクの色合いを帯びてきました。
<桜の開花状況>
〇体育館脇桜 八分咲き 満開に近い状態です。来週末 桜花びら舞う頃
〇校庭の桜 三分から五分咲き程度 来週中旬が満開
〇校門坂 つぼみ~一分咲き程度 来週末が見頃
〇正面玄関付近の桜 八分咲き  来週はじめに満開

<桜について>
 桜ヶ丘に植樹されている桜は,ほとんどがソメイヨシノと思われます。桜の原産はヒマラヤのようですが,ソメイヨシノ(染井吉野)は、江戸時代末期に染井村(現在の東京都豊島区駒込あたり)で売られ始め,明治に一気に日本中に広まった交配種です。江戸時代末期は空前の園芸ブームだったようで,このソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを高配して作られた比較的新しい品種のようです。桜は穀物の神様が宿るとも、稲作神事に関連していたともされており,農業を営む人たちには昔から非常に大切な存在だったようです。つまり桜の開花は、農業を始める目安(指標)でもあったというわけです。
 栗源の田畑でも休眠期の冬を終え,いよいよ田植えの準備。学校も平成30年度に向けて準備開始です!
 ちなみに,100本近く植樹されている桜の中で,校舎から体育館へ行く渡り階段付近に1本,おそらくソメイヨシノではない品種が植えられています。理由は,まずは葉から生え始めてくる。ソメイヨシノより白い花を咲かせる。さくらんぼのような小さな実をつける。これらのことから,交配種であるソメイヨシノのもととなった品種のひとつ,オオシマザクラと思われます。是非来校時は,そのオオシマザクラを探してみてください。オオシマザクラといえば,その葉は桜餅の葉として使われ,樹皮は工芸品に加工,樹木は浮世絵の版木として使われたようです。