日誌

保護者・地域と共に考える人権

 本日はファミリー教室(家庭教育学級),県内1000か所ミニ集会も兼ねて,人権教室が行われました。全校生徒をはじめ,保護者,地域の方にもお越しいただきました。講師は昨年に引き続き,香取人権擁護委員の藤崎先生。
  
 今回のテーマは「ちがいを理解し,よりよい人間関係づくりを目指そう」。昨年は同じテーマでリフレーミングについて学びました。リフレーミングとは,意味を変えるために,その人が持っている枠組み(フレーム)を変えてみることです。たとえば,「飽きっぽい」という見方を,「好奇心旺盛」ととらえ直してみると,マイナスイメージからプラスへとかわる。自分自身で心のもちようを変えてみる。そうすることで気負っていたものがふっと楽になったり,イライラしてみていたものが,あれ?そういうこと?っとちょっと気持ちが落ち着いたりするかもしれない。そんな心のギヤチェンジの仕方を学びました。
 さて今年は? まずはじめに金子みすゞさんの詩を全員で味わいました。
  
 私と小鳥と鈴と
 私が両手をひろげても,お空はちっとも飛べないが,飛べる小鳥は私のように,地べたを早く走れない。私が体をゆすってもきれいな音は出ないけど,あの鳴る鈴は私のようにたくさんの唄は知らないよ。鈴と小鳥とそれから私 みんな違って みんないい。

 続いて日本と外国について。 今月改正された改正入管法により34万人もの外国の方が日本の労働力を補うために来日することになります。そのことを踏まえた上で,外国人が変と感じる日本人の行動についてグループごとに分かれて考えました。1年生は食,2年生は仕事の仕方,そして3年生は治安について。
  
 続いて日本の若者と世界の若者の比較。日本と世界の若者の意識が異なっていることを具体的な数字を紹介しながら説明していただきました。
 最後はチャールズ・ダーウィンの名言で締めくくられました。配付されたプリントには,(  )があり,何が入るか会場で考えて見ました。みなさんはご存じですか?
『もっとも強いものが,あるいは最も知的な者が生き残るわけではない。もっとも(  )者が
生き残る。』

 生きていく上で,自分自身の核(コア)となるものはぶれず,ただ変化には柔軟に対応し適応していくこと,それには昨年学んだリフレーミングという考え方が鍵となるのでしょう。藤崎先生の講話は,昨年の内容とつながっていると,きっと2,3年生は感じたかもしれませんね。

ちなみに (  )に入る言葉は,「変化に対応できる」です。