日誌

20%のオレンジジュース

 今日は家庭科の授業を紹介します!

 今日の1年生の家庭科で、次のような問いかけがありました。

 

ここに100%のオレンジジュースがあります。

もし20%のオレンジジュースを100g作るには、どうしたらよいでしょうか?

 

HPをご覧のみなさんならどうしますか?

 予想される答えは

『100%のオレンジジュースを20gと水80g用意して、混ぜれば完成』ですね。

 ここまでなら、算数・数学の授業。

 この課題は家庭科です。まだ続きがあります。

 さて、この20%のオレンジジュース。味はどうでしょうか? 授業の中で、20%のオレンジジュースを1年生の生徒は実際に飲んでみました。生徒の反応は?

 『まずい!』『うすい!』の大ブーイング。

 コンビニや自販機で売っている20%果汁入りのオレンジジュースは、もっとおいしいのになんで、この20%のオレンジジュースはおいしくないの?

 ここから一人一人の『なぜ』が始まります。
 20%のオレンジジュースをつくってみます。
 まずい、味がちがう!
 売っているジュースとぜんぜん違う、どうして?
 早速市販の20%のオレンジジュースの原材料名を見てみます。

 オレンジ果汁と水? ではありませんでした。そこにあったのは? 

果実、果糖ブドウ糖液、香料、酸味料、ビタミンC、カロチン色素

 つまり、味を付け足したり、色を付け足したり、保存料が入っての、あの味だったのです。

さて、今日の家庭科の授業の題材は、何だかわかりますか? 『添加物』についてです。

正しい知識を知った上で、私たちは口にする必要があります。20%のオレンジジュース。本当の味と作られた味、その差を知ることで、私たちはいろいろなことを学ぶことができます。

今日の生徒の感想を紹介します。

〇いつも自分たちが飲んでいるオレンジジュースは甘味料などが使われていて、すごくおいしいけど、もとはこんなにうすくおいしくないんだと思った。

〇果実の入っている量によって、味がぜんぜん違ったので驚きました。20%の果実は味がうすくてあまりおいしくなかった。逆に同じ20%のジュースでも、クエン酸やガムシロップを入れるとおいしく感じた。