1945年3月10日未明の東京の空(戦争体験の話)
この炎の下で十万人の命が消えた・・・
当時9歳(国民学校2年生)の私は、東京大空襲の中心地であった下町本所区の住人だった。
あと1週間で2年生を修了し、3年生に進級するという喜びと、春休みには家族そろって青森の田舎に行けるうれしさで、その夜も、枕元にランドセルと洋服をそろえ床についた。
夜9時ごろだっただろうか、ラジオから「空襲警報発令。空襲警報発令。東京上空に敵機襲来」の放送に、慌ただしく母に起こされ、洋服を着られるだけ着せられ、家の前の防空壕に避難した。しかし、その夜の空襲はいつもの空襲とは違っていた。夜11時から未明にかけて、B29爆撃機の大編隊が東京上空に襲来、江東方面一体に焼夷弾の雨を降らせたのである。私たちの住んでいた本所、深川は瞬く間に火の海と化した。
このまま防空壕に入っていたら全員焼け死んでしまうとのことで、避難場所を別に移すことになった。ところが、火は風を呼ぶというが、その夜は火勢で突風が生じ、私のような子どもは立って歩くことができないほどの風の強さである。猛火は地をはい、火の粉が吹雪のように舞う中を、幼子を連れた家族が逃げ場を求めて走り回る姿は、今思い出してもぞっとする。
そう語るのは、神崎町在住のT先生。実際に東京大空襲を経験された先生のお話。
今日はみずほっ子6年生と保護者の皆様、ピース会の皆様が参加をしお話を伺った。
お話をされている途中、今でも当時のことを思い出し涙を流す先生の姿
子どもたちは真剣に話を聞き、改めて今の平和な世の中を感じた。
こうしている今もこのような悲惨な戦争をしている国があってとても悲しい
「私たちが大人になっても絶対に戦争をしてはいけない」と改めて感じたみずほっ子6年生
貴重なお話を聞かせてくれてT先生、ピース会の皆さんありがとう!
絶対にこの平和な世の中を守ります!